本社工務部入社5年目の後藤颯那(ごとうさつなだ)です。今回は現場代理人の立場で河床掘削工事の施工管理に携わりました。
この工事はICT(アイ・コンストラクション)を使用して施工しました。管理方法が従来とは異なり要領を得るのに四苦八苦しましたが、今回施工した平成30年度 [第30-K2650-01号]二級河川瀬戸川総合流域防災事業(広域一般)(防災・安全交付金)工事(河床掘削工・岡当目工区)がICT部門で【令和元年度静岡県交通基盤部等優良建設工事】に選ばれることが出来ました。部長表彰を頂けたのは、施工業者様(田中土建工業様)のご協力があってでした。
施工して頂いた作業員さんにICT施工に取り組んだ感想を聞きました。
「今回の施工内容は河床掘削工事で河川の河床を掘削する為、潮位の関係で満潮に近づくにつれて水中部の掘削でした。従来では掘削直後の河床高測定をしなくては、掘削が規格値を満たしているかわからず苦労しましたが、ICT施工の場合は0.7BHの運転席にモニターが付いていて掘削後の河床高が瞬時に把握できました。よって人員削減及び安全性向上が出来ました。水中部の見えない箇所であってもモニターにて見える化が可能となりました。」
従来とは異なる工法となるので、施工計画の段階で、施工方法及び施工管理が大きく違った為、理解に苦労しました。例えば、従来でしたら掘削完了後、各測点の出来形測量や出来形管理表の作成といった出来形管理が必要でしたが、ICT施工の場合、掘削後の出来形測量は不要となり、掘削作業の施工履歴(データ)を監督員に確認してもらう事で出来形確認となります。施工履歴による出来形管理が静岡県で認められたのは、以前に施工した【静岡県と橋本組でのICT施工のモデル現場】で施工履歴を用い施工した後、従来通り実測による出来形管理を実施したら、規格値以内で仕上がっていた事が確認できたため、施工履歴による出来形管理が認められました。
ICTを使用した施工には、メリットとデメリットありましたが、若手社員でも、要領がつかめてくれば管理が可能となってきます。私自身ではありますが、この現場をやり終え少しながら自信が付き成長したと実感しています。
最後に、この工事を施工するにあたり、施工業者様をはじめ多くの方々にサポートして頂き本当に感謝しております。まだまだ未熟者ではありますが、日々精進しますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。